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信用取引のコスト

信用取引の場合も現物株取引と同じように、売買によって手数料(委託売買手数料)が発生します。しかし、信用取引の場合は証券会社から資金や株券を「借りて」取引をすることになりますので、それに付随する形での費用が発生します。ここでは、こうした信用取引のコストを分かりやすく説明していきます。


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信用取引におけるコスト比較

まずは、信用取引の場合は大きく「買い手(信用買い)」と「売り手(空売り)」に取引が分類されます。コストの発生についても買いと売りで大きく分かれますので、ここでは、売り買いにおけるコストの違いを比較していきます。

 

買い手(信用買い)

売り手(信用売り)

売買費用

売買委託手数料
手数料率などは証券会社によって異なりますが、買い手も売り手であっても基本的には同額となります。多くの場合は現物株取引よりは低めに設定されていることが多いです。

金利費用

買方金利
証券会社が定める金利が生じます。一般的には貸株料より高く設定されています。

貸株料
証券会社が定める金利が生じます。一般的には買方金利より安く設定されています。

事務費用

事務管理費
信用取引により保有する「玉(ポジション)」が1ヵ月経過するごとに一定の費用がかかります。1株あたりで定められます。どの証券会社の場合も上限1,000円程度となっています。買い方・売り方に関係ありません。

名義書換費用
1売買単位あたり数十円程度が一般的です。権利付き最終売買日と権利落ち日をまたいで建てた場合にかかります。

なし
調整額

(受取)配当落調整額
保有期間中に配当の支払いがあった場合には、配当金額から税金相当を差し引いた額が支払われます。

(受取)逆日歩
逆日歩が生じた銘柄を信用買いしている場合には、逆日歩分を受け取ることができます。

(支払)配当落調整額
保有期間中に配当があった場合には、配当金相当額から税金相当を差し引いた額の支払い義務が生じます。

(支払)逆日歩
貸借取引における株不足が生じ、逆日歩が発生した場合は逆日歩を支払う必要があります。

 

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