損切りラインをしっかりと決める
最も大切なルールです。損切り(損失を確定させてポジションを解消すること)についてしっかりとした基準をきめて、それを粛々と実行するというものです。損切りはもちろん、投資の失敗を意味しますが、信用取引のようなレバレッジ取引の場合、放置しておくと大きな損失につながるおそれもあります。
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損切り注文(ストップロス注文)とは
損切り注文(ストップロス注文)とは、これ以上の損失を出さないために損はしますが、取引を決済する注文の事です(利益がある場合は利益確定といいます)。
損切り注文は、要するに損失を確定させるわけですから、投資をするという立場からすれば一番やりたくないのがこの損切りです。
しかし、多くの投資の中では、どんなに有能なトレーダーであっても損切りはしています。逆に、損切りが上手い人ほど優秀な投資家であるともいるのです。
信用取引は原則として「期限が決まっている取引」です。また、レバレッジを効かせた取引ですので、現物株投資と比較しても損切りはシビアに行う必要があるかと思います。
例えば、10%以上下がった場合は必ず決済する。といったようなルールでも良いかと思います。ここまで下がったんだからもうすぐ反発するだろうといった考えは、こうしたリスク管理の面からはNGです。相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」という言葉があります。
信用取引をする方は必ず「損切りラインとそのルール」をしっかりと定めて厳密に行うようにしましょう。
特に大切なのは「信用売り(空売り)」のケースです。
「買いは家まで、売りは命まで」という格言もあります。
信用買いの場合、損失となるのは「投資額」がどんな場合であっても上限となります。
もちろん、信用取引では元本の3倍程度までの投資はできますので、最大損失は元本の3倍までです。
信用売り(空売り)のリスク管理
一方信用売り(空売り)の場合はどうでしょう。
たとえば100円の株価の株を空売りした場合を考えてみます。株価というものに上限はありません。100円の株価が1000円になることだってあるわけです。
たとえば、100円の株を1万株空売りしたとします。投資額は100万円です。
株価が1000円まで上昇するとこの場合の損失は1株あたり900円。1万株の投資ですから900万円の損失が発生することになります。なんと投資額の9倍です。
さらに、信用取引で3倍のレバレッジを効かせていたとすると、投資元本の27倍もの損失が発生することになるわけです。
これが、信用取引の空売りの恐ろしいところです。特に空売りをする場合はリスク管理をより厳密にする必要があります。
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