貸株料・貸株金利
貸株料(かしかぶりょう)とは、信用取引における空売りをした投資家は証券会社(証券金融会社)から株を借りてそれを売っていることになるため、その借りた株の金利(利用料)として請求されるコストのこと。貸株金利、売方金利とも呼ばれます。
信用取引の空売りコスト。1日単位で発生するため、建て玉(ポジション)を長期間にわたって維持するとそれなりに高額のコストになります。
スポンサーリンク
貸株料はどういった場合にかかる?
信用取引で空売りをしている場合にかかるコストです。信用買い(信用取引における買い注文)での「買方金利(信用金利)」に相当し、水準は証券会社により異なりますが、買い方金利より低く設定されているのが一般的です。
年率であらわされ日割り計算され適用されます。
また、気をつけたいのは、土日などの祝日の扱いです。株式は購入後4営業日後の受け渡しとなります。そのため、たとえば祝日の無い週の場合、火曜日に株を空売りした場合には、株を受け渡す(株を証券会社から借りる)のは金曜日となります。そして、水曜日に株を買い戻した場合には、土日が休日(相場が休み)のため、株を受け取ることができる(証券会社に返却できる)のは月曜日となります。
つまり、火曜日に株を空売り、水曜日に買い戻したのに(1日)、株を借りている(空売りをしている)期間は金曜日から月曜日まで(3日)となります。つまり、この場合は、3日分の金利を支払う必要があるということになります。ちなみにこの点は「買い方金利」や「逆日歩」の場合も同様に考えます。 特に、大型連休時などは貸株料や逆日歩が大きな負担になる場合もありますので注意しましょう。
参考
・株の受渡日と株主優待・配当金
・受渡日の計算
貸株料の計算方法
貸株料の計算は日割りで行われます。例えば、貸株料が3%の場合で300万円の株式を信用取引で空売りした場合、1日あたりの金利は300万円×3%÷365=246.5円となります。
※なお、証券会社提供する「貸株サービス」などにおいて、そのサービスを利用している投資家が受け取るお金として「貸株料」とされる場合もありますが、それとは異なります。貸株サービスについては「貸株サービスとは」などのサイトで詳しく説明されています。
なお貸株料は「受け渡し日ベース」で計算されるので注意してください。
株の売買における受け渡しは当日を含めた4日後となります。
つまり、月曜日に売買した株は木曜日に受け渡しが行われます。
- 月曜日に新規空売り、火曜日に返済した場合
木曜日に受け渡し・金曜日に返済となるため2日分の貸株料が発生。
- 火曜日に新規空売り、水曜日に返済した場合
金曜日に受け渡し・翌週月曜日に返済となるため4日分の貸株料が発生。
- 水曜日に新規空売り。同日返済した場合
翌週の月曜日に受け渡しと返済が行われるため1日分の貸株料が発生。
こんな感じになります。祝日などが絡んでくるとまた別になるのでご注意くださいね。特に大型連休前などはご注意ください。
信用取引おすすめ証券会社
証券会社ごとのスペック比較などは「信用取引におすすめの証券会社比較ランキング」をご覧ください
ライブスター証券 信用取引手数料は一律84円(300万円超なら無料)と安いうえに金利水準もかなり低いです。また、口座開設から約2ヶ月間(40営業日)は信用取引をはじめ、現物取引、日経225先物・mini・オプション取引の取引手数料が無料となっています。 |
|
SMBC日興証券 SMBC日興証券の特徴はネット取引の信用取引手数料が「無料」となっている点です。取引手数料が無料なのでアクティブな信用取引に最適です。信用取引にお勧めの証券会社。 |